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サイドFIRE|夫婦でサイドFIREした理由、人生を変えたその方法、FIRE後の心境は?

Index

1.夫が会社員時代の課題

夫婦共通の課題:「一緒に成長できる人生を選びたかった」

朝は入れ替わるようにバタバタと家を出て、夜はどちらかが疲れてすぐに寝てしまう。
そんな生活が、気づけば何年も続いていました。

お互いに真面目に働いて、ちゃんと生活を回していたつもり。でも、あるときふと、「これが本当に私たちの望んだ人生だったかな?」と、疑問が浮かんだんです。

仕事に追われる日々の中で、一緒に過ごす時間はどんどん減っていく。
そのくせ、毎日やっていることはルーティンの繰り返しで、成長の実感もない。
まるで時間を切り売りして、ただ今日を消化しているような感覚でした。

それでも、私たちはもともと仲の良い夫婦。
「せっかくなら、一緒に何かを築いていきたい」
「2人で、もっと成長できる道を選びたい」
そんな想いが、じわじわと強くなっていきました。

FIREという選択肢は、最初から見えていたわけじゃありません。
でも、「一緒にいる時間」と「共に成長する未来」を両方大事にするなら、
これが一番しっくりくる道なんじゃないか──そう思ったのです。

夫:組織依存への不安

会社の中で努力しても、評価されるとは限らない。リストラ、人間関係、理不尽な制度…。キャリアを組織に委ねることのリスクに、夫はずっと不安を感じていました。「このまま定年まで働ける保証はない。だったら、自分たちで人生をコントロールしたい」と強く思うようになったのです。

そのときの気持ちをXでも投稿しています。

妻:1人でやれることの限界

妻は起業する前、フリーランスとして働いていました。
時間も場所も自由。誰にも縛られず、自分のペースで働ける。
最初は、それが何よりの魅力でした。

でも、気づいたんです。

全部自分ひとりでやるって、思っている以上に、孤独だなって。
相談できる人がいない、共有できる人がいない、休むタイミングすら自分で決めないといけない。
毎日、自分の背中を自分で押しながら進むような感覚でした。

そんな妻にとって転機になったのが、夫と一緒に趣味でWebアプリを開発したとき
同じ目標に向かって作業し、悩みを分かち合い、進んだり立ち止まったりしながら積み上げていく日々は、
それまで感じていた孤独とは真逆の時間でした。

「ああ、一緒にやるって、こんなに楽しくて心強いんだ」
その感覚が、今も心に残っています。

この経験が、「2人でFIREする」という選択を強く後押しすることになりました。

下記は、その後、夫が妻にFIREを相談したときの状況です。妻は前向きでした。

2.課題への対策:夫婦でサイドFIREを選択

組織に依存せず、でも完全に働かないわけでもない。自由と安定のバランスをとるために、私たちが選んだのは「夫婦でサイドFIRE」という道でした。

2人で事業を始めた

夫婦で何かを達成して、それを通じて成長したいという想いがありました。

夫:エンジニア、妻:デザイナーという強みを活かせるものの中で、やりがいがあり、成長もできるものを検討しました。

そこで選択したのがWEBアプリを作ることでした。

しかし、商品開発は非常に難易度が高く、スキル不足、収入断絶等の課題がありました。同時に受託案件でWEB制作にも取組み、安定した収入源の確保とスキル向上を両立させました。ここで得た、収入やスキルを商品開発に投下して成長につなげる作戦です。

  • 商品開発(WEBアプリ):自分たちのアイデアを形にし、将来の資産を目指す
  • 受託案件(WEB制作):経験を活かし、安定した収入源に。新スキル習得にも活用。

セーフティネットとしての資産

7500万円でサイドFIREに踏み切りました。特に贅沢したいという気持ちはなく、上記のとおり、事業には前向きだったこともあり、7500万円で大丈夫と決断しました。

  • FIRE開始時の資産:約7500万円

3.どのように計画したか(概要)

FIREに踏み出すと決めたとき、最初に向き合ったのは「本当にやっていけるのか?」という不安でした。特に資金と生活費の見通しは、2人の将来を左右する重要なテーマでした。

資産運用

大きく資産を増やしたいという欲望はありませんでした。それよりも、夫婦で事業や趣味を自分たちのペースで楽しめることが重要でした。そのため、安定的な運用を重視して下記戦略を取りました。

投資戦略:オールシーズンズ戦略(FIREマニア版)を採用し、リスク分散と安定収益を確保

Xでも公開しています。

生活費

労働収入もありましたが、好きな仕事に専念できるように、資産運用のみで生活できる生活費を目指しました。
資産は7500万円。4%ルールを活用すれば、年300万円の資産収入が得られる計算。それでも油断せず、「高望みしない」ことを意識して、質素ながらも満足度の高い生活を心がけました。

「月25万円で暮らせる?」という問いから、家計を徹底的に見直しました。家賃の高い都会を離れ、10万円以下で住める郊外へ移住。自然も多く、私たちのライフスタイルにぴったりの環境でした。

仕事の配分

FIRE=完全リタイアではありません。私たちは「自分の価値を活かして働くこと」を前提にしていました。

夫婦でWeb制作のスキルを活かし、受託案件で安定収入を得ながら、一緒に「本当に作りたいもの」を模索する時間を大切にしました。

やりたいことを一緒に試しながら、小さな成功と失敗を繰り返すうちに、少しずつ道が見えてきました。

趣味・生活の充実

仕事ばかりの人生には戻りたくない。だからこそ、日常にある「何気ない幸せ」を大切にしました。

午前中は散歩、公園でコーヒーを飲んで、昼から図書館で読書。たまには2人で旅行。以前の生活では考えられなかった、心に余白のある時間です。

4.FIREした結果は?

事業面

受託案件では、「意外とやれば稼げる」という実感が持てました。精神的にも経済的にも、自信につながる体験です。

商品開発はまだまだ挑戦の連続。思うように進まない日もあるけれど、「自分たちで何かを創る」過程は、間違いなく私たちの成長そのもの。

今では、下記のとおり資産が1億を超えており、できるだけ本来の目標である商品開発に時間を割くようにしています。それが夢でもあり、未来への投資でもあるからです。

資産面

FIRE後の入金で資産は1億円に到達しました。

大きなリスクを取らないよう、私たちは、FIREマニア版オールシーズンズ戦略を採用。おかげで1億円を維持し、暴落局面でも大きくブレることはありませんでした。

「資産に働いてもらいながら、自分たちは挑戦に集中できる」——この安心感は、何ものにも代えがたいものでした。

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