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サイドFIRE|【体験談】いくら必要?夫婦で7500万円FIREした生活費と資産シミュレーション

目次

私たち夫婦は、資産7500万円・月25万円の支出でサイドFIREを実現しました。

FIREを目指す人なら一度は考える「実際にいくらあればFIREできるのか?」という問い。本記事では、筆者が夫婦でサイドFIREに踏み切った時点での資産額7500万円を軸に、その根拠と実生活を具体的に解説します。

「机上の空論ではなく、リアルな生活費から逆算したFIREプランが知りたい」という方の参考になれば幸いです。

※FIREマニア夫婦が実践しているサイドFIRE全般の体験談はこちら
👉️サイドFIRE|【体験談】夫婦でサイドFIREした理由、人生を変えたその方法、FIRE後の心境は?

※サイドFIREの基本から学びたい方はこちら
👉️サイドFIRE完全ガイド|実践者が語る、いくら必要?向いている仕事は?

1.サイドFIREにいくら必要?|我が家のFIRE計画の前提

私たちは夫婦でサイドFIREを実行しました。以下のような前提で資産計画を立てています。私たち夫婦はストック型ビジネスの事業で夢を掴みたいという想いがありました。しかし、ストック型ビジネスは収入が不安定で、最悪、得られない可能性も高いものです。そのため、必要最小限の生活費は株式投資の運用益から捻出しています。

  • 毎月の生活費を25万円程度に設定
  • 生活費の大部分を資産運用収入(年4%)でカバー
  • 最悪、労働収入がゼロになっても生活が成り立つ設計
  • 一方で、事業収入でFAT FIREも狙える柔軟性も残した
  • 旅行等の娯楽は事業収入でまかなう

2.実際の生活費シミュレーション(平均25万円/月)

実際の生活費内訳(平均25万円/月)

項目月額
家賃10万円
食費5万円
通信・光熱費1.5万円
外食1.5万円
税金(住民税等)3万円
その他4万円

平均して月25万円前後で生活しています。外食は私達夫婦にとって大切な時間なので、確保しています。事業収入が多いときは外食や娯楽にお金を使います。

支出を抑えるためにやっていること

都内の駅から離れた穴場立地を選定し、家賃を抑制

都内でも駅から20分程度の場所、2DK(36㎡)の住居を選ぶことで、賃料と利便性のバランスをとっています。住居費用は、生活費に占める割合が大きいので削減したいところです。FIREすると駅近に住む必要性は低くなります。なので、駅から距離をおくことで住居費用を抑えました。

※夫婦が2DK(36㎡)で快適に暮らす方法はこちら
👉️節約|【体験談】36平米の部屋で快適に暮らす方法|FIREマニア夫妻が「捨てる」ことで得た生活

NISAや青色申告を活用した節税対策

NISAや所得控除を活用して、なるべく税金は抑えています。それには税制に対する理解が必須です。下記で節税のノウハウを解説しています。

保険は未加入(貯蓄で対応)

保険は、人生で、住宅の次に大きな支出と言われています。しかし、日本は国民健康保険が非常に優れています。これでカバーできないものについて民間の保険を検討するべきです。FIREをするような資産保有者のほとんどは民間保険の必要性は低いです。

全国平均との比較

下記は総務省統計局が公開している二人以上世帯の2025年5月の消費支出です。我が家の25万は調査結果の30万と比較して5万ほど支出を抑えることに成功しています。上記の住居、節税、保険についての費用の削減が大きく貢献しています。

引用元(総務省統計局):https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_mr.pdf

3.支出から逆算した必要資産額|4%ルールに基づく計算

サイドFIRE開始時の資産と構成

上記で述べた基本的な生活費は株式投資運用益(4%)で賄っています。旅行を中心にイベントで発生する費用は事業収入を充てます。ストック型ビジネスを基本としており、事業収入は安定しないため、生活のあてにはしないものとしています。

  • 総資産:7500万円(年利4%前提)
  • 月25万円(年間300万円)の生活費のうち、
    • 株式投資4%運用益=300万円/年(資産7500万 × 4%)
    • 残りを副業や事業収入で補完

生活費が月20万や30万円の場合の必要資産額シミュレーションはこちらで詳しく解説しています
👉️サイドFIRE|サイドFIREに必要な資産額はいくら?FIRE実践者が解説

実体験から見る「4%ルール」の注意点

理論上の4%ルールは「定率取り崩し」ですが、実際の生活では「毎月の定額支出」が基本。そのため、余剰キャッシュをしっかり確保しておく重要性を痛感しました。
また、暴落リスク、税金対策、為替リスクも考慮する必要があります。これらへの対策や筆者の4%ルール運用の詳細を下記で解説しています。

👉 4%ルールについてはこちら:
出口戦略|4%ルールとは?FIREの第一歩

4.資産7500万円の運用方針|ポートフォリオ公開

我が家のポートフォリオ(2025年現在)

FIRE達成夫婦が選んだのは、景気の「好」「不」「インフレ/デフレ」すべてに強いオールシーズンズ戦略を、日本人向けにカスタマイズしたFIREマニア改良版ポートフォリオです。

FIREマニア改良版:
株50%、金15%、債券15%、現金20%

従来のオールシーズンズ戦略が抱える、日本の個人投資家にとっての以下の課題に対応するため、戦略を改良しています。

  • 為替リスク抑制:外国債券は為替負けリスクを考慮し比率を低めに。
  • 情報コスト削減:コモディティは難易度高。金に集約し、運用をシンプル化。
  • 生活防衛の強化:現金を待機資金+生活防衛資金として確保。
👉 FIREマニア改良版ポートフォリオはこちら:
ポートフォリオ|オールシーズンズ戦略|FIREマニア夫婦 改良版(概要)

5.まとめ:サイドFIREは「自分の生活費」から始めよう

サイドFIREに必要な資産額は、「自分の生活費」によって大きく変わります。

私たちの場合、月25万円での生活をベースに7500万円というラインを設定しました。数字だけを見ると大きく見えますが、

  • 支出の最適化
  • 安定したポートフォリオ
  • 住居費・税金・保険対策

などを丁寧に設計すれば、実現不可能ではありません。

「多すぎず、少なすぎず」がちょうどいい。そのリアルを、これからも発信していきます。

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