FIRE達成夫婦が選んだのは、景気の「好」「不」「インフレ/デフレ」すべてに強いオールシーズンズ戦略を、日本人向けにカスタマイズしたFIREマニア改良版ポートフォリオです。
FIREマニア改良版:
株50%、金15%、債券15%、現金20%
以降でわかりやすく解説します。
1. なぜオールシーズンズ戦略なのか?
投資家&FIRE民にとって最大の懸念は暴落です。
暴落対策として、下記のようなシンプルなポートフォリオも検討しましたが、懸念がありました。
- 株50+現金50:現金は寝かせるだけでリターンゼロ。株が低迷している間はリターンが得られない。
- 株50+米国債50:米国債の利回りでは為替リスクに敗北する恐れ。また、2025年4月のように株と同時に債券も下落することもある。
これらの懸念を解消し、堅実なFIRE生活を実現したかった。それで、株や債券が低迷してもリターンが得られ、かつ安定するように設計されたオールシーズンズ戦略を選択しました。
その威力の実例:リバランスによる利益確保
オールシーズンズ戦略では、ポートフォリオにゴールドを一定割合組み込むことで、株の下落局面でも安定したリターンを目指します。
私自身の例でその効果を説明します。

図のように2025年に入ってトランプ相場でSP500は下落。リスクに強いゴールドは上昇。最大で40%程度の差が発生しました。図中の赤枠で示したタイミングで一部のゴールドを売却し、S&P500へリバランスを実施。
これにより、約40%の利益を確保できました。
このように、オールシーズンズ戦略の「リバランス機能」を活かすことで、効率的に利益を伸ばすチャンスを得ることが可能になります。
一方で、同じタイミングで現金からS&P500を購入していた場合、得られたリターンは約15%にとどまっています。また、債券はこのとき下落しており、売却に適したタイミングではありませんでした。
オールシーズンズ戦略の仕組み
経済は下記図のように循環しています。オールシーズンズ戦略は、この循環にポートフォリオを適応させる戦略です。
経済好調フェーズ(図の上側):言うまでもなく株が活躍
経済不調でデフレ(図の左下):利回りが約束された債券が活躍
経済不調でインフレ(図の右下):インフレに強い金が活躍
ポートフォリオ|オールシーズンズ戦略|暴落でも安心!その魅力とは?
2. FIREマニア版の改良ポイント
オリジナルそのままだと、いくつか問題があり、改良しています。
- 為替リスク抑制:外国債券は為替負けリスクを考慮し比率を低めに。
- 情報コスト削減:コモディティは難易度高。金に集約し、運用をシンプル化。
- 生活防衛の強化:現金を待機資金+生活防衛資金として確保。
3. FIREマニア版の資産配分
資産クラス | 割合 | 役割 |
株式 | 50% | 長期成長エンジン(主にインデックス) |
長期米国債券 | 15% | 為替リスクを抑えつつ安定リターン獲得 |
現金・日本国債 | 20% | 生活防衛・暴落待機資金 |
金 | 15% | インフレ・有事のお守り資産 |
上記2章「FIREマニア版改良のポイント」を考慮して、下記のようにオリジナルの比率から変更しています。
FIREマニア夫婦 – 労働の檻を破った成長の軌跡
4. 本当に使える? 安定性の検証
下記の観点から検証して安全性を確認しています。
- 4%ルール適合:想定利回り(債券4%/株式6%/金6%)で5.63%を確保。
- バックテスト:年1回リバランスで、S&P500単独より変動を抑えつつ安定収益を実証。
詳細は下記で説明しています。
ポートフォリオ|オールシーズンズ戦略|FIREマニア夫婦改良版(詳細)
5. まとめ:堅実FIREを実現するポートフォリオを目指す
将来の景気動向は予測不能でも、あらゆる「経済の天気」でも耐えるポートフォリオは実現可能。
自分に合ったポートフォリオ戦略で、「守りつつ着実に増やす」資産形成を始めましょう。
ポートフォリオ|オールシーズンズ戦略|FIREマニア夫婦改良版(詳細)

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