FIREを目指す人なら一度は考える「実際にいくらあればFIREできるのか?」という問い。本記事では、筆者が夫婦でサイドFIREに踏み切った時点での資産額7500万円を軸に、その根拠と実生活を具体的に解説します。
「机上の空論ではなく、リアルな生活費から逆算したFIREプランが知りたい」という方の参考になれば幸いです。
1.方針|7500万円でサイドFIREした理由
私たちは夫婦でサイドFIREを実行しました。以下のような前提で資産計画を立てています。私たち夫婦はストック型ビジネスの事業で夢を掴みたいという想いがありました。しかし、ストック型ビジネスは収入が不安定で、最悪、得られない可能性も高いものです。そのため、必要最小限の生活費は株式投資の運用益から捻出しています。
- 毎月の生活費を25万円程度に設定
- 生活費の大部分を資産運用収入(年4%)でカバー
- 最悪、労働収入がゼロになっても生活が成り立つ設計
- 一方で、事業収入でFAT FIREも狙える柔軟性も残した
- 旅行等の娯楽は事業収入でまかなう
2.FIRE後の生活費は月いくら?
実際の生活費内訳(平均25万円/月)
項目 | 月額 |
家賃 | 10万円 |
食費 | 5万円 |
通信・光熱費 | 1.5万円 |
外食 | 1.5万円 |
税金(住民税等) | 3万円 |
その他 | 4万円 |
平均して月25万円前後で生活しています。都内でも駅から20分程度の場所を選ぶことで、賃料と利便性のバランスをとっています。住居費用は、生活費に占める割合が大きいので削減したいところです。FIREすると駅近に住む必要性は低くなります。なので、駅から距離をおくことで住居費用を抑えました。外食は私達夫婦にとって大切な時間なので、確保しています。事業収入が多いときは外食や娯楽にお金を使います。
支出を抑えるためにやっていること
- 都内の駅から離れた穴場立地を選定し、家賃を抑制
- 保険は未加入(貯蓄で対応)
- NISAや青色申告を活用した節税対策
節税対策|所得税控除を活用して、投資益にかかる税金削減!
3.生活費から逆算した必要資産額
サイドFIRE開始時の資産と構成
上記で述べた基本的な生活費は株式投資運用益(4%)で賄っています。旅行を中心にイベントで発生する費用は事業収入を充てます。ストック型ビジネスを基本としており、事業収入は安定しないため、生活のあてにはしないものとしています。
- 総資産:7500万円(年利4%前提)
- 月25万円(年間300万円)の生活費のうち、
- 株式投資4%運用益=300万円/年(資産7500万 × 4%)
- 残りを副業や事業収入で補完
4%ルールと実体験のギャップ
理論上の4%ルールは「定率取り崩し」ですが、実際の生活では「毎月の定額支出」が基本。そのため、余剰キャッシュをしっかり確保しておく重要性を痛感しました。
出口戦略|4%ルールとは?FIREの第一歩
👉 4%ルールについてはこちら
4.資産運用の方針
我が家のポートフォリオ(2025年現在)
FIRE達成夫婦が選んだのは、景気の「好」「不」「インフレ/デフレ」すべてに強いオールシーズンズ戦略を、日本人向けにカスタマイズしたFIREマニア改良版ポートフォリオです。
FIREマニア改良版:
株50%、金15%、債券15%、現金20%
ポートフォリオ|オールシーズンズ戦略|FIREマニア夫婦 改良版(概要)
5.まとめ|生活費ベースで資産計画を立てよう
サイドFIREに必要な資産額は、「自分の生活費」によって大きく変わります。
私たちの場合、月25万円での生活をベースに7500万円というラインを設定しました。数字だけを見ると大きく見えますが、
- 支出の最適化
- 待機資金の確保
- 税金・保険対策
などを丁寧に設計すれば、実現不可能ではありません。
「多すぎず、少なすぎず」がちょうどいい。そのリアルを、これからも発信していきます。